~ 今日のおすすめ本 ~
オランダ流コーチングがブレない「自分軸」を作る
著者:石川 尚子
発行所:七つ森書館
仕事で「チームをまとめて欲しい」と言われた時に読んだ本です。
チームは違う職種の方々の集まりでしたので、
「どう指導していけばいいのだろう」と思っていました。
そんな時にこの本を読ませて頂き、
大切なことは「ティーチングではなく、コーチング」であることを学びました。
そして、何より心の部分「心のあり方」が大切だという事でした。
「あり方」 ~ 心のあり方 ~
心のあり方は相手を自分の意のままにコントロールしようとせず、
相手を尊重し、”相手を信じる事”がもっとも大切です。
本人以上に相手を信じる事です。
コーチングの「あり方」
この人の話を聴きたい。
この人の事を心から応援したい。
この人が考える背景を知りたい。
私はこの人の味方でありたい!という気持ちで対話をする。
それだけで目の前の相手が勝手に気づき、勝手に変わっていくのです。
コントロールはしない「コーチング」
著者の石川 尚子 さんがこの本の中で強く言われているコーチングの基本は、
「教えない事」です。
「教える」ではなく、「引き出す」
相手の気持ちに寄り添い、想いを尊重し、相手をコントロールしようとせず、
可能性を信じて、相手の夢の実現を心から応援すると、
安心して内側をアウトプットするようになります。
教えてしまって、やらせてしまっては、その人の「自己肯定感」を奪うだけです。
「教えない」というアプローチは、
相手が自分で考え、自分で決めて、自ら行動する事
コーチングの基本は、これを支援する事が大切です。
コーチは、その人以上にその人の事を信じて接する。
「あなたは出来る!」というところから、対話をしていくことが大切です。
自己肯定感の大切さ
他人と比べる必要なんて無い!
自分には自分にしかない素晴らしいところがある。
相手にも相手にしかない素晴らしいところがある。
他人と比べると突然「自分は、あの人とは違う自分はダメだ。」と、
自分を劣った者だと考え、自己卑下(じこひげ)に思ってしまいます。
そういった”他人軸”に自分を委ねない事が一番大切です。
自分のありのままをまず受け止める。
それには自分の良いところをまず「100個」書き出してみることをお勧めします。
そうすれば自分の内面を深く探る事が出来ます。
まずは自分をポジティブに見直す。
ダメなところも認めること、良いところもたくさんあります。
そのうえで、どうすればいいかを考えましょう。
「自分の幸せを誰かに保証してもらおうとする人が、幸せを感じる事は出来ない。」
自分の幸せは誰かにしてもらうものでは無く、自分で感じるものなのですから。
~ 意識の方向 ~
質問されると、意識がそっちに向きます。
そっちとは質問の答えを探す方向、この投げかけを続けるうちに、
意識がそっちに向かい続けます。
私も昔そうでしたが、
「自信が無いから出来ない。自信がついたらやります」
こんな事言っている間は、正直何も出来ないです。
そんな日を待っていたら、一生準備で終わってしまいます。
自信とはある種、経験する事なのかもしれません。
物事に失敗なんて無いです。やってみてうまくいかなかった事がわかる事が大切です。
それが経験で”自信”だと思います。
もし、あなたや周りの人が自信が無く前に進めていないとしたら、
こんな言葉がけをしてあげて欲しい。
「なぜ、出来ない?」
から、
「どうすれば出来る?」の問いかけに変えてみましょう。
自信が無いのは、不安が全てを支配しているから。
もしそうだとしたら、前に向けるような質問を繰り返してあげて下さい。
どんな質問を投げかけるかが重要です。
質問一つで人生が変わるのですから。
進めないのは”自分”
前に進もうとして、やろうと思ったのに途中で行動を止めるのは、
他人ではなく、大概は”自分”です。
「こうしたいな。こうやったら出来るのかな?」
「でも失敗したらどうしよう。」
ではなくて、
「やってみよう!」
「ダメだったら、次どうすれば出来るか考えよう!」
大事なのは、そこから何を学び、理解したかを、
振り返るコミュニケーションです。
こうやって一つ一つの積み重ね、成功体験が、人を一つずつ上のステージにあげていきます。
~ さいごに ~
人間関係や、子育てに活かせる本です。
基本概念は「アドラー心理学」かなと感じました。
私には子供がいますが、子育てに凄く良い内容です。
是非子供の教育に悩まれている方などは、ご参考に実践してみて下さい。
省察を繰り返すことで自然と、
「自分で考える力」「自分で解決する力」「自己肯定感」が成長します。
皆様の学びの一部になれば幸いです。
最後まで読んで頂きありがとうございました!
にほんブログ村